■ひさしぶりの渓流は・・・まるごと竿抜け天国?!
日にち
天気
気温
ターゲット
3/19(土)
14℃

ヤマメ・イワナ

場所
潮流
水温
山梨県東部周辺
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釣行記

5:30〜16:30

仕事が忙しく(インフルエンザで寝込んでいたのもあるけど)、解禁してから全然釣りに行けなかったので、久しぶりの渓流釣行だ。
今回は師匠と師匠の友人の3人で行く予定だったが、出発時刻になっても何も連絡がない。
「時間になっても来なかったら先行ってていいって言ってたから出発しよう」
ということで2人での釣行に変更。
とりあえず道志川へ向かう。
早目に出たつもりだったが、到着した時には既に釣りができる明るさになっていた。日陰にはところどころだが雪が残っており、まだ肌寒い。
川へ降り、師匠は上流へ、まさかずは下流へと下って行った。駐車場の前はアタリなし。しばらく下ると先行者がいたので、引き返して上流へ向かう。
上流もしばらくは反応がなかったが、橋の下の淵に魚影が見えた。ルアーをキャストすると激しいチェイス! しかし、直前で引き返してしまう。数投チェイスがあったが食わせられず、それからはスレてしまったのか反応が無くなった。久々のチェイスに熱くなったが、ヒットしなかったのでガックリうなだれてしまう。
一度道路へ上がり、大きな淵があるポイントへ移動。キャストすると、ルアーを追いかけてくる小さな魚影が見えた。数回ルアーを投げると、反応しなくなってしまった。少し休憩をしてから、コースを変えてルアーを引く。すると、今度はヒットした。
15cmほどの小さなヤマメだった。今日は会社の後輩のところへおみやげを持って行くので数尾キープする予定だったが、これは小さいので写真だけ撮ってリリース・・・と思ってデジカメを出すと、なんとバッテリー切れ。そのポイントではそれ以上魚の姿を見ることが出来なかったので、上流へ向かう。
大きな岩を超えた先に、師匠の姿が見えた。そこまではもう投げても魚は出ないだろうから、師匠の元へ向かう。話を聞くと、ここで何尾か上がったようだった。川の底の方に数尾の魚影が見えたが、ルアーへの反応は無くなっていた。
「渋いねぇ」
魚はいるところにはかたまっているが、それ以外のところではやはり反応はなかったようだ。話し合って、一度、車へ戻って移動することにした。
少し上流のポイントへ移動し、まさかずは橋の下から、師匠は少し上流から入渓することにして別れる。
橋の下ではなんの反応もなかったが、少し上がった淵でチェイスがあった。もう一投すると、綺麗にヒットした。20cmのヤマメだ。これはキープ。それ以上反応がないので上流へ行くと、先の方に数人の先行者が見えた。これではこれ以上進むことは不可能だろう。眠かったのもあって、一足先に車に戻ることにした。
車で仮眠をとっていると、師匠が帰ってきた。どうやら数尾上がったらしい。場所によって放流があったらしいとの情報を聞いてきたが、ここまでの感じだと今日は難しそうなので違う川へ移動することにした。

以前、移動する時に見た桂川水系の川が気になっていたので、秋山川に向かいつつその辺の川を見よう、ということにして移動開始。
支流の川でよさそうなところがあったのだが、釣り券を売っている場所がない。国道まで出てコンビニで買ってから戻ってこよう、と言っていた矢先、入漁権販売のノボリの立った小さな商店を見つけた。
そこで話を聞くと、
「手前に車を置けるところがあるから、そこに車を置けばいいよ。漁協の人がそこに魚たくさん放したって言ってたから」
「何が釣れるんですか?」
「さぁ〜、おばちゃんよくわかんないや」
「・・・」
それはさておき、とにかく親切なおばあさんで、あたりは杉林だからか、花粉症でもないのにマスクをたくさんくれたり(結局使ったけど)、売り物(?)のアメをくれたり・・・。「またおいで!」「また来ます〜」と言って店を後にした。
聞いたところに車を置くと、ちょうど川へ降りる梯子がかかっていた(辺りを見渡すと、そこ以外からは川へは降りられない)。川へ降りると、車から見ていたよりも、小さく、浅く、流れが早い川だった。
「魚いるのかなぁ?」
「とりあえずやってみよう」
アップキャストはきつそうだったが、なんとなく上流の方が面白そうだったのでまさかずは上流へ行くことにし、師匠は下流へ行きたかったようなのでここで別れて釣り再開。
が、すぐに後悔しはじめた。ポイントが小さく、流れも早すぎて、ルアーが引けないのだ。失敗だったか、と思っていたが、少し歩くと川は左岸へ寄り、右側が河原になった。しかもそのポイントはいままでよりも水深があり、岩が沈んでいるのも見えた。ここなら絶対いるだろう。上から少し木が覆い被さっていたのもあるが、何より川幅が3mくらいしかないので、身をかがめながらそっと上流へ行き、ダウンキャストでルアーを投げた。少しずつラインを出し、木の下を通り越したところからゆっくりとトゥイッチを入れながらリールを巻く。流れが早いので、ほぼトゥイッチだけの、皆川哲流でいえばサスペンドテクニックだ。トゥイッチを繰り返していると、突然ゴンとアタリが来た!
おそらく、岩についていた魚が出てきたのだろう。川の中に見えた魚影はイワナだった。バラさないようにドキドキしながら取り込むと、25cmのヒレピンイワナ! もしかしたら天然かも、と思うくらいとても綺麗な魚体をしていた。
嬉しさのあまり、師匠に電話をする。
「すごい綺麗なイワナが出たよ!」
「こっちは全然ダメだね〜」
電話を切って再び上流へ向かう。
さっきよりも川幅が広くなり、落ち込みも表れて面白そうな渓相に様変わりした。しかし、魚が出そうな雰囲気に反してチェイスはない。と思っていた矢先、気を抜いた瞬間にヒット! 20cmくらいのイワナだろうか。魚体を確認して数秒後、フックが外れた。ぼ〜っとしていた時に掛かったので、フッキングがちゃんとできてなかったのだろう(ダウンキャストなら掛かっただろう)。バレたのは残念だが、このバイトで俄然やる気が出てきた。魚はいるのだ。
そのやる気に答えるかのように、少し大きな落ち込みが表れた。流芯の流れは早いが、その脇はいい感じに緩く流れが渦巻いているようだ。あまり水深はないが、ここならアップキャストでもルアーを十分に引けるだろう。水の流れ落ちる脇にキャストし、流芯の脇をトレースする。すると、落ち込みの中から黒い影がサッと出てきた。やはり魚はまだいる! 同じところへキャストして、さっきよりもトゥイッチを細かく入れると、再び落ち込みから影があらわれ、ルアーに食い付いた。快心のヒットだ!
目測で25cmくらいのイワナの姿が流芯の中から見え隠れしている。あと2mというところで、急にフックが外れた。サイズもだが、思い描いたようにヒットしただけに、このバラシは悔やまれた。
そこからは再びチェイスも見られなくなり、大きな堰堤にぶつかった。高巻くこともできそうにないので、ここをチェックしたら引き返すことにしてキャスト開始。堰堤下なら必ず魚がいるだろうと思ってキャストしたのだが、その通り一投目でヒットした。
今度もイワナだった。しかし、このイワナも寄せている途中でバレてしまった。これがいけなかったのか、それ以上は何の反応もなかったので車まで引き返すことにした。
車に戻ると、師匠が仮眠をとっていた。下流は小堰堤がいくつかあったようだが、魚の姿はなかったようだ。
少し休憩して、川を移動することにした。同じ漁協内で、他に目をつけていた川があったので、そこへ行くことにする。ダメでも秋山川へ行けばいいことだし。

付近の川は水量が少ないところが多かったが、よさそうなポイントがあったので車を停めて様子を見に降りた。面白そうな渓相とは言い難かったが、川へ近づいた途端、バシャッとなにかがライズした。
「いるね」
「ヤマメかな?」
車へ引き返してロッドを取って川へ戻る。まさかずは数投目で対岸にルアーを引っ掛けてしまったが、師匠は数投目で魚を掛けた。イワナのようだった。
まさかずがルアーを回収していると、再び師匠のルアーにヒット。なんだかんだとまさかずが何もしないうちにヤマメも含めて4尾もキャッチしていた。
「ここって禁漁区なんじゃないの?」
と師匠が言った。確かに、この時期にしても魚影が濃すぎる気がする。他の川の様子を考えると、こんなに魚がいるのは普通では考えられなかった。
「近くで聞いてみよう」
不安になったので、一度川から上がり、道路をてくてく歩いて情報を探す。川辺によくある遊魚期間を示す看板が見当たらないので不安は更につのったが、近くにあった商店で話を聞くと、持っている釣り券で問題なく釣りができるということだった。
流行る心を抑えつつさっきのポイントへ戻り釣りを再開した。再開早々、また師匠がヤマメを掛けた。しばらくまさかずにヒットはなかったが、やっとバイトがあった。ヤマメだと思ってフッキングしたのだが、想像以上に走り、ジャンプを繰り返した。ニジマスか? 寄せると、32cmの綺麗なニジマスだった。今までに川で見たニジマスでは、一番綺麗な魚体をしていた。
そこからは向い風になり釣りにくくなったが、いいペースでヒットは続いた。小さなヤマメが多かったが、魚体を見る限り、放流ものと(半)天然ものがまじっているようだった。
それにしてもここからは腕の差を感じずに入られなかった。道具も含めてほとんど同じ条件で釣っているのに、師匠はまさかずの倍近くヒットさせていた。悪条件になればなるほど基本技術の差が明確になるのだろう。
しばらく釣り歩いた後、頃合を見計らって納竿した。帰り道、上流には人が入っていたので、たまたままさかずたちが釣ったポイントは人が入っていなかっただけなのだろう。
ひさしぶりの渓流釣行としてはとても楽しめるものとなった。


初めての川へ入る時はドキドキする


こんな綺麗な魚が釣れる時にバッテリー切れとは……


上のイワナが出たポイント。


写真を撮ったすぐ後にも師匠はイワナをキャッチしていた


綺麗なニジマス。頭が下に反っているので養殖っぽく見えますが、実物はなかなかいい顔してました


このサイズのヤマメが多かった

 

 

釣行結果

ヤマメ(16〜22cm)・・・10尾
イワナ(15〜25cm)・・・2尾
ニジマス(32cm)・・・1尾
魚の値段

ヤマメ1尾・・・700円(おみやげに6尾お持ち帰り)

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